今回ご紹介する非常食は、非常時にピッタリのレトルトカレーです。
その名も「温めずにおいしいカレー」
名前のとおり、温めなくてもおいしく食べられるように工夫されたカレーです。
ご存じの方も多いと思いますが、普通のレトルトカレーは温めないと、とろみが強すぎてご飯に馴染まなかったり、油が分離してしつこくなってしまいます。
今回の温めずにおいしいカレーが、その問題をどれだけ解消しているのか、実際に食べて確かめたいと思います。
ハウス食品の「温めずにおいしいカレー」には、まろやか野菜カレーと香りたつキーマカレーの2種類が発売されていますが、今回は、まろやか野菜カレーを紹介します。
箱の中に中袋(レトルトパウチ)が入っているだけで、見た感じは通常のレトルトカレーと変わりません。
ただ、この「温めずにおいしいカレー」は、温めずにおいしく食べられるように出来ているだけではなく、賞味期限も通常のレトルトカレーより長い3年となっていますので、レトルトパウチにも工夫はあると思われます。
お皿に移したのですが、さらさらしていてパウチから出しやすかったです。
通常のレトルトカレーは常温だと牛脂が固まってどろどろとしており、加熱しないとさらさらにはなりませんので、この時点で違いがハッキリと現れてます。
メーカーによると、牛脂の代わりに、植物油脂やトマトペースト・りんご繊維を使うことで、このさらさらしたカレーに仕上げているとのことです。
今回は非常時を想定して、こちらの水で戻して作るご飯「尾西のアルファ米」と一緒にいただきます。
アルファ米が完成しました。
アルファ米の出来上がり量260gに対して、カレー200g。
尾西のアルファ米はご飯茶碗大盛り一杯分ぐらいありますので、ご飯の割合がちょっと多いかもしれません。
食べてみた感想
まずは、味ですが、
普通のカレーに比べて何かひとつ足りない感じです。
それは、牛脂を抜いて作っているので、肉の油からでるコクなのだと思います。
そのため「濃厚さ」とは遠い味になっています。
ですが、決してまずいわけじゃありません。
肉をまったく入れずに作ったカレーを、それはそれでさっぱりしていておいしい、と思う方はきっと満足できると思います。
反対に、肉が入ってなきゃカレーじゃない、牛脂などの濃厚さがないとぜったいダメ、という方はまずいと感じるかもしれません。
わたしはこのさっぱりとしたカレーは嫌いじゃなく、それどころか、非常時にアルファ米とセットでこれを食べられたら、ささやかなご馳走に感じるだろうと思うぐらいおいしかったです。
牛脂の濃厚なコクはありませんが、野菜のやさしいコクを感じました。
食感ですが、
スープカレーほどではありませんが、とてもサラサラしています。
食べていてCoCo壱番屋のカレーを思い出しました。
CoCo壱のカレーが、これくらいサラサラしていた気がします。
牛脂類の代わりに使われている植物油脂はまったく分離しておらず、場所によっての味の偏りもなく、確かに、温めずに問題なく食べることが出来ました。
味付けに大きな特徴があるわけではなく、一般的なカレーと比べると可も無く不可も無くという感じなのですが、普通のレトルトカレーを温めず常温で食べる時の、牛脂が固まって舌触りがザラザラしてしまうことがないだけでも、これは素晴らしい商品だと言えます。
続いて具です。
じゃがいも、にんじん、玉ねぎの3種類の野菜が入っています。
玉ねぎは溶けて見えませんでしたが、じゃがいも、にんじんはパッケージ写真と同じくらい入っていて存在感ありました。
じゃがいもはホクホクしていて食べごたえもありましたが、にんじんは口にいれるだけで溶けてしまうぐらい煮込まれていました。
続いて辛さ。
パッケージには辛さが5段階評価の2で、中辛となっていましたが、辛いのが好きなわたしには甘口にしか思えませんでした。
辛さでは満足できませんでしたが、辛いのが苦手な人やお子さんにとってはよいのではないでしょうか。
最後に量ですが、
茶碗大盛り一杯分のごはんと食べても、カレーが少なすぎると思うことはなく、ちょっと配分を気にして食べただけで、ご飯とルーを同時に完食できました。
尾西のアルファ米との組み合わせは悪くありませんので、温めずにおいしいカレーを非常用に備蓄する際は、あわせて購入することをおすすめします。
以上がレビューになりますが、
今回の温めずにおいしいカレーは、本当に温めずにおいしいカレーでした。
レトルトカレーは山のようにありますが、非常用でしたら間違いなくこれがオススメです。
ただし、サッパリ目のカレーで、濃厚なギラギラしたカレーとはちがいますので、その点にはご注意を!