今回はアルファフーズ株式会社より発売されている、「美味しい防災食」シリーズのさば味噌煮をご紹介します。
この美味しい防災食シリーズなんですが、
非常食のおかずといったら「美味しい防災食」か「イザメシ」、というぐらいおすすめできるシリーズなのですが、イザメシの登場以降だいぶ影が薄くなりました。
実際、わたしもイザメシを強くプッシュしているのですが、「美味しい防災食」も忘れちゃいけないという気持ちで、シリーズでまだ食べたことのない、さば味噌煮を今回チョイスしました。
参考価格として、アマゾンで497円(税込)で購入。
こちらが、パッケージになるのですが、いかにも非常食といったデザインです。
店頭などでイザメシと並んでいたら、勝ち目がなさそうです。
ちなみに、こちらがイザメシから出ている「梅と生姜のさば味噌煮」のパッケージ。
開発チームの多くが女性スタッフということで、味だけなくパッケージのデザインまで、こだわりを感じます。
サイズはこのようになっていますが、
やけに袋が長いです。
「さば」は袋の下半分におさまっているのですが、、
なぜでしょうか?
無駄に大きく感じます。
さばの切り身が入っているだけなので、厚みもなく軽量です。
ただ、袋が長いので非常持ち出し袋に入れる時は、2つ折りにしたほうがいいかもしれません。
賞味期限の表記は、普通のレトルト食品と変わらないです。
非常食ですので、もう少し目立たせてもいいのではないでしょうか。
お皿に盛り付けたのですが、
レビューのためにあえて盛り付けたわけじゃありません。
先程パッケージ写真を比べたイザメシなどは、スタンドパウチといって袋が床に立つように出来ており、お皿に移し替えなくても食べやすいのですが、
美味しい防災食シリーズはスタンドパウチじゃありません。
最近の非常食はスタンドパウチがあたりまえなので、これは残念です。
こういうタイプはお皿がないと非常に食べづらいので、美味しい防災食シリーズを備蓄する場合は、紙皿でもいいので準備しておきましょう。
袋から出した時、切り身同士がくっついてたのですが、身が崩れることもなくキレイに剥がれました。
写真ではわかりづらいのですが、味噌ダレに後からサラダ油を大さじ1杯混ぜたくらいサバの脂がたっぷりでした。
食べた感想
それでは、肝心の味です。
今回の美味しい防災食、食べるまでにいくつかの粗が見つかりましたが、
味は文句なしに美味しかったです。
美味しい防災食という名前のとおりでした。
味付けは、イザメシのようにこったものではなく、
ド定番のサバの味噌煮の味付けなのですが、
定番の味を料理の上手いおふくろが作ったような美味しさです。
甘みのある味噌がサバの脂と混ざっておいしいのですが、
塩辛くなく、甘すぎでもない。しっかりと煮込まれているからでしょうか、旨味もあります。
魚の身ですが、
脂がのっていてやわらかく、ハシですんなりと切り分けることが出来ました。
皮もまた脂がたんまり乗っててこれまた美味しい。
骨は小さいものが何本かありましたが、気にならない程度でした。
白飯と一緒に食べたのですが、ごはんがどんどん進みました。
湯せんして温めることも出来るのですが、非常時を想定して今回は常温で食べましたが、この旨さです。
これに針生姜かなにかをのせ、レトルトじゃなくて自家製だと言って出したら、信じる人もいるでしょう。
それぐらい美味しかったです。
イザメシの登場でだいぶ影に追いやられましたが、イザメシにまったく引けをとらない味です。
問題は、地味なパッケージというか、イザメシのポップなパッケージに上手くやられてしまったようです。
ですが、この美味しい防災食シリーズ、イザメシに負けてない部分もちゃんとありまして、
イザメシのサバの味噌煮が出ているシリーズは賞味期限3年なのですが、美味しい防災食シリーズの賞味期限は5年という長期保存が可能です。
長期保存ができる理由は、UAA製法という新技術によるものらしく、
ちょっとわかりづらいのですが、ざっと紹介しますと、
UAA(ウルトラアンチエイジング)というのは、
まず原材料を下処理し、
調理された食材をバリヤー性のある4層のパウチ袋の中に入れ、
一度空気を排出し、そこから不活性ガスを充填させ密閉させます。
酸素と光を遮断して、
機械制御による多段階の昇温、
下温殺菌方法で長期の保存を実現した製法によるレトルトパウチ。
とのことです。(^^)
これはきっとスゴイことなのでしょうが、デザインには敵わないのですね。
ですが、デザインよりも長期保存に魅力を感じる方、
そして、イザメシのこった味付けより、
定番のおふくろの味のような味噌煮が食べたい方は、
こちらの美味しい防災食をおすすめします。
ぜひ、ご検討してみてください。