今回は非常持ち出し袋に入れていた、「非常・携帯用サクマ式ドロップス」が賞味期限切れになりますので、開封してみたいと思います。
「非常食と言ったらカンパン」のカンパン以上に、幅広い世代の方に馴染み深いサクマ式ドロップスですが、非常用が発売されているのは知らない方が多いかもしれませんね。
通常バージョンはフルーツが描かれた赤と白の可愛い缶ですが、非常用は、緊急用とひと目でわかる飾り気のないいかにもなデザインです。
蓋の上にはシールが貼られているのですが、これが未開封だと教えてくれます。
一度蓋を開けると、閉じても5年の賞味期限は消失するので注意しましょう。
白いシールの剥がし跡が写真でわかると思うのですが、これはただの剥がし跡ではなく、ちょっとわかりづらいですが「開封済」と印字されていて食品事故を防ぐ工夫が施されています。
蓋の開封は、指では時間と力が必要ですので10円玉などを使いましょう。
開封後に蓋をまた閉じると、やっぱり硬いので、サクマ式ドロップスを携帯する場合は硬貨などを一緒に持っていほうがいいですね。
飴は1缶に50~60粒入っているとのこと。
大雑把でなんだか昭和っぽいですね。
味も、8種類(いちご、りんご、ぶどう、オレンジ、パイン、レモン、チョコ、ハッカ)あるのですが、入っている数は均等ではなく缶によっもバラバラみたいです。
今回は、賞味期限ギリギリの開封でしたが、湿気ってもなく、溶けてくっついている飴もありませんでした。
味もまったく問題なし。美味しい! そして懐かしい! 子供の頃の思い出までよみがえりました。
しかし、ほんと~にひさしずりにサクマ式ドロップス食べました。
その間に、新しい飴を散々なめて来ましたけど、ぜんぜん負けてないです。
言い方悪いですけど、新しい飴に比べて大した製造技術でもないのでしょうが、今の飴にないアジがあってすごくいいです。
そう強く思うのはやっぱり子供の頃に食べた懐かしさがあるからでしょうか。
小さい頃は、ハッカが一番好きだったんですが今も変わってなかったです。
緊張している非常時に、この「懐かしい味」ってリラックスするのにピッタリだと思います。
ですので、特にこのサクマ式ドロップスをおすすめしたい方は、これを懐かしい!って思う方です。
災害時に飴は簡単に糖分補給ができてひとつは持っておきたいアイテムですが、この懐かしい味はエネルギー補給だけじゃなく、ほっこりとした気持ちもくれる、ちょっと特別な非常食です。サクマ式ドロップスに思い入れが少しでもある方はぜひご検討してみてください。
こちらはサクマドロップスのプラボトルです。
サクマ式ドロップスのボトルバージョンもあるんだ、と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、これは別会社の別商品です。
缶の非常用サクマ式ドロップスを発売しているのは「佐久間製菓」で、
ボトルの非常用サクマドロップスを発売しているのは「サクマ製菓」です。
ややこしいですよね。なぜこんなことになっているかと言いますと、
戦前に佐久間製菓という会社があったのですが、戦争によって解散します。
戦後に立て直しをするのですが、そこで2つに別れます。
元社員のトップが設立したのが「旧 佐久間製菓」の名前を引き継いだ「佐久間製菓」。
「旧 佐久間製菓」の山田弘隆社長の三男が設立したのが「サクマ製菓」となります。
ややこしい2社ですが、両者の違いを説明するのによく言われるのは、
ジブリ映画「火垂るの墓」で主人公の妹、節子ちゃんが大切にしている飴が、今回ご紹介している佐久間製菓の「サクマ式ドロップス」です。
違いがなんとなくわかったところで、じゃあどっちがいいのか?
通常バージョンですと、どちらも缶ですので大きな違いはありませんが、非常用になると缶とボトルにわかれます。
映画ファンの方は、間違いなく缶の佐久間製菓を選ぶでしょうが。
一般的にはどっちがいいのか?
まず私の場合ですが、私だったら缶を選びます。
懐かしい気分に浸れるのがいいですし、この入れ物、器が気に入っています。
飴でこんなことを言うのはオーバーかもしれませんが、料理は器で味が変わるといいます。
私もそう思っている方で、この場合ボトルより缶の方が私は美味しく感じます。
そんな理由で私は、缶を選びますが、ボトルは蓋の開け閉めも簡単で利便性もありますし、ボトルの方が美味しく感じるかたはボトルの方がおすすめです。
それぞれ自分にあった飴を災害の備えにぜひ1つでも常備しておいてくださいね。