今回ご紹介するのはヤマザキビスケットから発売されているルヴァン保存缶です。
ヤマザキと言えば「ヤマザキナビスコ」のリッツ保存缶が人気でしたが、山崎製パンが子会社の「ナビスコ」とのライセンス契約を終了して、「ナビスコ」ブランドのオレオやリッツなどの製造を2016年8月末をもって中止してしまいました。
リッツ保存缶は非常食の人気BEST10にも入る商品だったので残念だったのですが、9月1日から新たに社名を「ヤマザキナビスコ」から、「ヤマザキビスケット」に変更しこのルヴァン保存缶が発売されました。言ってみればリッツ保存缶の代わりみたいなものですね。
それでは、人気のリッツに代わる実力はあるのか? 開封して検証してみたいと思います。
今回はアマゾンで写真を見て購入したのですが届いてみてビックリ! 保存缶史上最高の大きさです。(一番右の缶は350ml缶です)
保存缶の中では比較的大きめだった「ビスコ保存缶」「ハーベスト保存缶」と並べてみましたが、それよりも一回りどころか二回り大きいです。
さあ、ここで大事になるのが、無駄に大きいのかどうかです。
ハーベスト保存缶とビスコ保存缶は、缶の中に空洞が結構あったので、限られた荷物しか入らない非常持ち出し袋にいれるには無駄にスペースを使っているようなのでオススメしないと、評価を少し下げましたが、今回はどうなるでしょうか?
プルトップ式なので缶切りを使わずに手で開封できます。
最近の非常食ではこれはもう常識ですね。
さあ、それでは。いざ開封!
詰まってます。ギッシリ。
上段と下段に4袋ずつ縦にして収まっています。
缶が丸いので仕方のないスペースはありますが、それを除けば今までの保存缶の中で一番と言っていいくらい良い詰め具合で、無駄なスペースがほとんどありません。
ハーベスト保存缶なんかは頑張れば、いやそんな無理をしなくても、もう二袋入るだろうという有様でした。おいしかったですけど。
このルヴァン保存缶は「バカでかい」と言ってもいいくらい確かに大きいです。ですので非常持ち出し袋に入れればスペースをたくさんとります。しかし食料がギッシリと詰まっていて、それだけの価値があるものなので、この大きさは悪いものではありません。
という事で、大きさは納得できるものでした。あとは味ですね。期待しましょう。
缶の中身全てです。ルヴァン8袋と脱酸素剤が入っています。
1袋13枚入りです。これだけでもボリュームあります。
これが8袋ですから、おやつというより結構な食料ですね。
上の写真は裏面だったみたいです、こちらが表ですね。
一枚のサイズは5cm×5cm。
さあ、では肝心の味です。
いただきます!
もぐもぐ。むしゃむしゃ。
うん!ビスケットの形は変わりましたがあのリッツです。
ざっくりとした心地よい歯ごたえで、ほのかな甘味があり、後味に絶妙な塩っ気。まさしくリッツです。おいし~(^ω^)
リッツとの違いを探してみると。
サクサク感がより豊かになった気がするのと、あとから来る塩気が若干弱くなった気もします。
といってもほぼほぼリッツで、これならリッツファンも納得の味でしょう。
ヤマザキの手を離れたリッツはインドネシア産になって今も残っているのですが、とても脂っぽくて、あのリッツとは別物になっています。(もちろんそれが気に入る方もいらっしゃると思いますが)
そんな事があったリッツですが、ルヴァンがしっかりと継承してくれたようで一安心です。
そしてリッツファンのみならずリッツを食べたことの無い方にも、これは美味しい非常食としてオススメできる一品です。(2.3枚試食のつもりでしたが、おいしくて軽く一袋食べきってしまいました)ぜひご検討してみてください。
缶を開封しても透明のフタが付いているので衛生的で持ち運びやすくなっています。
ただフタをしても缶を開封した時点で5年の賞味期限は無効になりますので注意しましょう。
パッケージの裏には災害時の安否情報が確認できる電話サービス「災害用伝言ダイヤル171」の使用方法がチャート式にわかりやすく説明されています。保存缶系の非常食にはこれはあたりまえになりましね。
今回はルヴァン保存缶のLサイズをご紹介しましたが、Sサイズも発売されています。
Lサイズは13枚×8パック=104枚入で
Sサイズは6枚×6パック=36枚入りとなっています。
ご自分のご家庭にあったサイズを選びましょう。
最後にひとつ、「リッツ」から「Levain(ルヴァン)」に変わりましたが、
ルヴァンとはフランス語で「発酵種」という意味だそうです。
ついでにリッツは「クラッカーの最高級品を」というモットーから
「高級な」という意味がある「ritzy」にちなんで名付けられています。
名前がルヴァンに変わったのはいいのですが、新しいパッケージデザインは
地味になった気がしてイマイチですね。
あんまりカッコよくない、というだけでなくルヴァンの青を貴重としたデザインより
リッツの赤を貴重としたデザインの方が食欲も湧く気がします。
避難生活では食欲不振に陥る人がたくさんいますので、少しでも食欲が湧くような
デザインだったらもっと良かったなと思いました。
といっても、中のビスケットは変わらない美味しさがありますので、これから非常食の備蓄を考えている方はぜひご検討してみてください。
追記!!
旧リッツの代替品として頑張ってきた「ルヴァン」ですが、ヤマザキビスケットはさらに旧リッツに近い「ルヴァンプライムスナック」を発売しました。
パッケージはとてもわかり易く、青から赤に変わり、そしてビスケットの形は、「ルヴァン」では八角形でしたが、「ルヴァンプライムスナック」の方は旧リッツと同じ真ん丸になりました。
今までは権利の関係上、旧リッツと類似した形の商品は造れなかったらしいのですが、その権利期間が終了し、満を持してヤマザキビスケットは旧リッツと瓜二つの商品を発売しました。
はじめは通常のご家庭で食べるボックスタイプのみでしたが、今では非常食用の保存缶タイプも発売されております。
ですので、旧リッツのファンの方には間違いなく「ルヴァンプライムスナック」の方をオススメしますが・・
青いパッケージの「ルヴァン」も製造、販売はされており(これからも続いていく予定)旧リッツとか特に思い入れのない人はどちらを選べばよいか迷ってしまうと思います。
そこで、食べ比べをして、それぞれのオススメポイントを紹介しようとしたのですが・・
実際食べてみると味の違いがよくわかりませんでした^^;
その理由は、
ヤマザキビスケットは権利上リッツそっくりの形のビスケットは造れなかったのですが、
形を変えながらすでにリッツそっくりの味の「ルヴァン」を完成させていたからです。
2商品の原材料は一箇所だけ違いがあるだけで(ルヴァンの方にはライ麦粉が入っている)あとはまったく同じです。それを意識して食べてみても思い込みレベルの違いしかわかりませんでした^^;
ですので、旧リッツに思い入れの無い方は、ビスケットの形が好みの方を選んで問題ないと思います(^^)
そっくりの商品が発売された理由は、ヤマザキビスケットのプライドと旧ファンへの感謝であって、新しい味の画期的な新商品が発売されたわけではなかったようです。