大地震はいつどんな場所で発生するかわかりません。ここでは自宅、外出先、運転中とシチュエーション別に、地震発生時の適切な行動をご紹介します。
自宅で発生した場合
家具転倒を未然に防ぎ自分の命を守る
何よりも守るべきは、貴重品や家具ではなく「命」。大きな揺れの時には家財道具が予想外の動きをしケガをする可能性があり、阪神・淡路大震災では死亡事故のおよそ八割が建物や家財による被害、圧死などによるものでした。揺れの激しかった地域では電子レンジが、斜め上に飛び壁に穴を開けたという事例もあるほどです。
1,頭をまもり揺れがおさまるのを待つ
自宅で強い揺れを感じたら、まずクッションやバッグなど、手近にあるもので頭部をまもりましょう。
移動が可能なら、テーブルの下などに逃げ込みましょう。
強い揺れを感じたらとにかくすばやく動きましょう。
2,出口を確保しよう。
揺れがおさまったら落ち着いてドアや窓を開け、避難口を確保しましょう。
ガラスが割れて散乱している場合などはスリッパを履いて移動しましょう。
スリッパを常備する場合はガラスを通さないそこの厚いものがおすすめです。
3,火を止めよう
たとえ調理中でも身を守る事が最優先です。
コンロやストーブの火は大きな揺れがおさまってから落ち着いて止めましょう。
大地震の際にはあせって火を止めようとしてヤケドをするケースも少なくありません。
最近では揺れを感知し、火が止まる仕組みのものも多く普及しています。自宅の器具がどういった性能のものかを把握しておけば、イザという時に慌てずに行動ができるでしょう。
4,ブレーカーを落とす
地震によって停電が発生している場合、外出するときに忘れがちなのがブレーカーを落とすことです。
ブレーカーを落としておけば、電気が復旧し通電した際に、倒れたりした電気ストーブなどの電化製品や、漏電などによる、通電火災などの二次災害を防ぐことができます。
5,避難する
家屋が倒壊する恐れがあるなど避難の必要がある時には、近くの避難所へ移動しましょう。
外出する際には上からの落下物に十分注意し、頭をまもり落ち着いて行動しましょう。
これが自宅にいる場合の大まかな流れになりますが、トイレ、お風呂、2階にいる場合などの、もう少し細かいシチュエーションの想定はこちらになります。