地震大国と言われている日本ですが、大きな地震が発生すれば、家屋の倒壊、土砂災害、大津波、大火災、液状化などの恐れがあります。
日本人だからこそ、地震について詳しく知り、起こるであろう大震災に備えましょう。
地震が起きないと断言できる地区は日本に存在しない
2011年に発生した東日本大震災ではマグニチュード9.0、震度7を記録しました。この大きな被害に想定外ともいわれましたが、5年後の2016年には同じく震度7の熊本地震が発生し、大きな被害をもたらしました。
日本の周囲には複数のプレートが存在し、そのプレートの移動によって日々地震が起こっています。
国内では現時点で約2千の活断層が発見されており、震度6以上の地震が発生する可能性は、全国どこでもありうる状態です。
その上に、まだ未発見の活断層も存在し、ここなら大丈夫という場所がないのが日本の現実です。
日本で地震が多く起こる理由は?
日本の国土は世界の陸地の1%にも満たないのですが、世界の地震の内の10%が発生する、地震多発地帯です。日本は、太平洋プレート、フィリピン海プレート、ユーラシアプレート、北米プレートという4つのプレートの境にあるため、地震が多発するのです。
震度とマグニチュード違いは?
震度とは、ある地点での揺れの強さを図る指標で、震度0.1.2.3.4.5弱、5強、6弱、6強、7までの10段階があります。
マグニチュードとは地震のエネルギーの強さのことです。マグニチュードの大きさに対して震源地との距離や地盤の硬さなどが影響して震度は変わってゆきます。
津波、液状化はなぜ起こる?
海域で地震が起こると地殻変動が発生し、その上にある海水が上下することで津波は発生します。津波は地震によるものだけでなく、海底火山の噴火などでも発生します。
液状化現象は、埋立地などで水分の多い土地が揺れることで、砂粒と水分が分離して、押し上げられた水が吹き出す現象の事をいいます。
活断層とは?
活断層とは、崖地形が直線的であるなどの特徴からむかしに何度も断層運動があったことがわかり、今後も地震が発生する可能性が高いと思われる場所のことを指します。
日本全国の航空写真などから、活断層の特徴的な地形を調べてみた結果、現在までに2千あることが解明されていますが、まだまだ、未発見のものもあると考えられています。
南海トラフ巨大地震と首都直下型地震の被害想定は?
30年以内に発生するだろうと予想され、特に大規模な被害をもたらすと推測されている南海トラフ巨大地震と首都直下型地震の被害想定は以下のものとなっております。
南海トラフ巨大地震被害想定
死者 最大32万3000人
倒壊、焼失建物 最大238万6000棟
避難者 1週間に最大950万人
首都直下型地震被害想定
死者 最大2万3000人
倒壊、焼失建物 最大61万棟
避難者 2週間に最大720万人