大地震は時と場所を選ばずにやってきます。ここでは外出先での適切な行動をシチュエーション別にご紹介します。
外出先編
会社・学校の場合
窓やガラスからは離れ、天井からの落下物に注意!
学生の方は日頃の避難訓練と同じ様に落ち着いて行動をしましょう。
会社の場合はビルの大きな窓が次々と割れ、周辺にガラスが飛散る危険があります。天井からは照明器具が落下してきたり、コピー機やキャビネットなど重いものも飛ぶように動き、大怪我の原因にもなりますので、物が落ちてこない、飛んでこない場所に避難しましょう。
職場には凶器がいっぱいあるという事を念頭にいれておきましょう。
比較的小さな地震でしたら、机の下に身を隠す程度の避難で十分ですが、建物が倒壊するような大地震でしたら、机もろとも押しつぶされてしまいます。ただちに同じフロアの安全なゾーンへ避難しましょう。
職場において安全なゾーンとなる場所は、一般的に非常口に近く、ものが置いてないところとなります。防災訓練などのときにしっかりと確認しておきましょう。
エレベーターの場合
すべての階のボタンを押そう
1981年以降に取り付けられたエレベーターは、震度4以上の地震で自動的に1番近い階でストップするように設計されている、と言われていますが、実際には、阪神・淡路大震災や東日本大震災の時もエレベーター内に閉じ込めれた人が複数いました。
エレベーター内で強い揺れを感じた場合は、全部の階のボタンを押して、運良く一番早くに止まった階で降り、非常階段で外へ脱出しましょう。揺れが収まり、エレベーターが稼働していても使わないようにしましょう。
中に閉じ込められてしまった場合には、非常用のインターホンで管理会社と連絡をとり救助を待ちましょう。通報ボタンが機能しない場合いは、携帯やスマホで、警察や消防に通報し、焦らないで救助を待ちましょう。
繁華街の場合
倒壊物が飛んでくる危険大
窓ガラスや看板などの落下物が多い場所なので、持っているバッグなどで頭をまもる事に注意しましょう。
耐震性の高い新しいビルや広い公園に避難しましょう。またガソリンスタンドなども消防法の厳しい建築基準を満たしているため、地震や火事に強いと言われています。
群衆のパニックは大怪我につながりますので落ち着いて行動しましょう。
スタジアム・ホール・劇場の場合
大勢の人が密集しているため、慌てて非常口や階段につめかけると将棋倒しがおきる危険がありますので、要注意。
揺れが収まるまではその場で身を守り、職員の誘導にしたがい落ち着いて行動しましょう。
地下街にいる場合
閉塞感から発生するパニックに巻き込まれないように
地下鉄の駅構内や、地下街というのは耐震設計が施されているので地上にいるより、比較的に安全といえるかもしれません。しかし、停電などによって真っ暗になると大勢の人が慌てて非常口に殺到するなどのパニックが起こります。
将棋倒しに巻き込まれないように注意しましょう。
混乱していない出口を見つけ自分の判断で脱出するか、係員の指示にしたがいましょう。
乗り物にのっている場合
急ブレーキは大事故の原因に!
大地震の発生の際には電車は自動的に、または手動で停止し、バスは運転手の判断で停車します。その際、急ブレーキに気をつけてすぐに吊革や手すりをしっかりと握り、衝撃に備えましょう。割れる危険性のある窓にも密着しないようにしましょう。
自らが車を運転している場合は、震度5以上の大きな地震の場合、タイヤがパンクした時のようにハンドルをとられます。この時、急ブレーキを踏んでしまうと追突事故の原因になりかねませんので、ハンドルをしっかりと握り、、徐々にスピードを落とし停車しましょう。
落ち着いたら、ラジオなどで地震情報と交通情報をチェックし次の行動を考えましょう。
一昔前ですと、キーを付けたまま、徒歩で避難するのが常識でしたが、車を道路に放置すると救急車などの邪魔になりますので、空き地や、妨げのならない場所に停車するのが、新常識です。