切り干し大根を備蓄しよう




今回紹介する、非常食としておすすめできる「保存食」は切り干し大根です。

 

大根の栄養が濃縮された保存食

みなさんも馴染み深いと思いますが、切り干し大根(千切り大根)は、日本生まれの保存食で、秋から冬に収穫した大根を細く切り、太陽の下で干した乾物の一種です。

切り干し大根の期限は、明らかになっていないほど古いもので、大根が日本に伝来した弥生時代にはすでに存在していたと言われています。現代で生産されている地域は宮崎県で、国内生産量の実に9割をしめています。

切り干し大根には、縦に4つに切った「割干し大根」、寒風と氷点下という条件の中で作る「凍み大根」、茹で上げた大根を天日干しした「茹で干し大根」、「寒干し大根」など、長い歴史のなかで種類も豊富です。どの種類も寒さが厳しい年ほどよいものが出来上がると言われています。

また太陽の下で干されることで甘みが増すだけでなく、栄養価も高くなるため、非常時の貴重な栄養補給としてもおすすめできる一品です。

食べ方

まずは軽くもみ洗いをしてから、水に浸けて戻します。そのままでも食べられますが味気ないので、醤油やお酢などの調味料をかけましょう。ですので、非常食として備蓄する場合は、少量でも調味料も一緒に備蓄しましょう。調味料は他の食事でも役立ち、あって困ることはありませんので、備蓄することをおすすめします。

非常時ではない普段は、上の写真のように、油揚げやニンジンと一緒に食べたりするのが一般的ですが、非常時にはちょっとむずかしいので、調味料があっても少し質素な味に思えてしまうでしょう。

賞味期限

密封容器にいれて冷暗所に置くことで半年~1年