非常時だけではなく人気の非常食
フリーズドライは古くから日本人の生活に馴染みがありカップラーメンなどの具材としておなじみです。ですが最近ではなんといっても ↓このようなブロックタイプのものが定着していきました。
忙しい朝の食卓や、会社などでお昼のおかずの1品に、調理に手間をかけたくない一人暮らしの方、小腹がすいた夜食、旅行やキャンプの携帯用にと知らない人がいないほど知名度を持つ大ヒット商品になりました。
非常時ではない平時でも大人気なのですが、およそ1年間の賞味期限があることから非常食としても定番となりました。
「フリーズドライ」ってそもそもなに?
そんなフリーズドライですが、どうやって出来ているか?その仕組はというと、あらかじめ加熱し味付けした食品をその名の通りマイナス30度という低温で急速冷却(=フリーズ)させ、さらに真空状態で乾燥(=ドライ)させ水分を飛ばした食品をフリーズドライ食品と言います。
真空状態では食品中の氷は溶けることなく水蒸気になり(昇華という現象)食品を凍らせたまま乾燥することが出来ます。乾燥させる為に余計な熱をかけないので素材の味、香り、色、栄養価までもほとんど損なわる事がありません。
非常食の定番になった理由は?
被災時だけでなく平時の時でもおかずの一品になるほど便利なのですが、
非常食としておすすめするポイントは
1、乾燥させる前と
栄養価がほぼ変わらない
味噌汁のフリーズドライなどは栄養が損なわれていない野菜が入っています。これにより缶パンやアルファ米といった主食からだけでは摂取できない栄養を補うことができます。
2、常温で1年間の保存が可能
基本的には1年ですが、5年の長期保存が可能なタイプもあります。
3、軽くて持ち運びに優れている
これはとても大切な事で、女性やお子さんのいる家庭では特にそうですが、非常用持ち出し袋をもって逃げるときや避難所へ移動する場合など、持てる重さには限度あります。
少しでも荷物が軽く幅を取らない事がとても大切で、重量としては非常食のなかでピカイチです。
4、出来たてとほぼ変わらないおいしさ
アルファ米や缶詰のパンは非常食に大人気ですが、平時にまで食べる人はあまりいませんし、その存在すら知らない人も少なくありません。ですが、フリーズドライにいたっては誰もが知るほどの市民権を得ています。
それだけ味がおいしいという事なのですが、これはすごく重要な事でして被災した中心地では極度のストレスのため食欲すら沸かないという事が珍しくありません。その状況で普段食べ慣れない非常食を食べるのはさらにストレスになってしまいますが、フリーズドライ製品は普段食べているものに比べ味の遜色が極めて少ないので、食欲が沸かない状況でも比較的のどを通りやすくなります。
被災時に普段と変わらない美味しい食事ができることはとても重要なことなのです。
5、お湯を注ぐだけですぐに食べられる
お湯が沸かせなかったら食べられないの? と思う方もいらっしゃると思いますが、ほとんどが水でも戻す事が可能です。ですが、アルファ米などでも同じなのですが、やっぱりお湯で戻す方が圧倒的に美味しいです
味は落ちますが、お湯がない状況でもあれば助かるひと品に変わりはありません。
スープだけじゃない丼ものまで登場
フリーズドライと言えば卵スープやお味噌汁などのスープが定番ですが、最近では丼ものも発売され人気を集めています。↓こちらの動画ではとても美味しそうにフリーズドライの牛丼を試食しています。
興味のある方はご覧になってくださいね。
お決まりのアイテム
そろえる手間が省けることから非常食のセット購入が人気ですが、近頃のセットの多くにはフリーズドライ食品が含まれています。1つ2つでもあるだけでとっても重宝するからです。邪魔になることはないと決してないと思いますので、これから非常食をそろえる方はぜひレパートリーに入れて見てくさいね。